「これで安心 お金で損しないための相続セミナー」を開催しました。

長崎市のあおば行政書士法人です。

6月23日、長崎市のメルカ築町で相続・遺言に関するセミナーを開催いたしました。

まず、「相続の基本」として、相続発生後の相続人の把握から相続税の納税までの手続きをお話ししました。相続手続には3つの期限があること。

1つ目は、3か月以内の期限として相続放棄、限定承認の期限。
2つ目は、4か月以内の期限として所得税の準確定申告の期限。
3つ目は、10か月以内の期限として相続税の申告・納付期限。

この3つの期限内に手続きを円滑に進めなければ節税のための各種の特例や控除を使えないこと、その前提として「揉めない相続」を実現することが一番大切であることをお話ししました。

次に、「相続で損しない4つのポイント」をQ&Aを交えてお話ししました。
第1のポイントとして法定相続人をしっかりと確定し遺留分に配慮した分割対策が大切であること。公平な分割を実現するためには、3つの特別の事情を考慮すべきこと。1つ目は「特別受益」、2つ目は「寄与分」、3つ目は「特別寄与料」。

第2のポイントの「生命保険をうまく使う」として1つ目に、「生命保険」だけにできることは「遺産分割の対象外」であることのメリットを活かして特定の人に渡すことができること、2つ目は、具体的に①「特別寄与料」としての利用、②「代償分割資金」としての利用、③特定の子だけに多くの生命保険を渡すと相続税がかかる場合があることをお話ししました。

ワークとして、「とりあえず“遺言書”を書いてみよう!」と題して身近に考えてもらうため実際に書いてもらい、「よくある失敗した遺言書」を例示して講評をしました。
また、遺言書には、残された家族に思いを伝える「最後の手紙」としての「付言」というものがあり、「なぜそのように遺すのか」「なぜ遺言書を残すのか」を伝えることをお話ししました。

第3のポイントの「納税資金対策」として、1つ目に課税価格の把握がまず大切であること、2つ目に「生命保険」だけにできることを利用して家を相続させる人を受取人に指定して生命保険を受取り、納税資金を確保する方法、更に非課税枠を超える場合に「親から子への贈与資金と生命保険の併用」の例をお話ししました。

第4のポイントの「節税対策」として、「相続開始“前”の節税対策」「相続開始“後”の節税対策」をあげ、1つ目の「相続開始“前”の節税対策~相続財産を減らす節税~」では、①「生前贈与」をうまく使う、②預貯金を「生命保険の非課税枠」へ組換え、③評価の高い資産(現金)から低い資産(建物、土地)へ組換えについて、具体例でお話ししました。

最後に、個別相談を行い、参加者からは好評のうちに終了したことをご報告します。

お越し頂きました皆様には改めて御礼申し上げます。誠に有難うございました。

今後とも、あおば行政書士法人は皆様のお困り事お役に立つよう頑張ってまいります。

新たなセミナーの開催を計画しておりますので、その際にはまた多くの方々にご参加いただければと思いますのでよろしくお願いいたします。
また、随時、「個別相談」を実施中ですので、ご利用ください。